診療科紹介

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外科

診療部長
渡部 雅人
医局長
宮坂 義浩
病棟医長
小島 大望
外来医長
東 大二郎

概要

福岡大学筑紫病院外科の担当する専門領域は、消化器外科(消化管、肝・胆・膵、脾臓)、一般外科(ヘルニア、中心静脈ポート留置)と多岐にわたっています。
以下に、外来診察日と診療内容について掲載していますので、ご参照下さい。また、ご相談の件などございましたら、何なりとご連絡下さい。

特徴・特色

【診療内容】
主な疾患は、①消化器腫瘍(食道癌・胃癌・十二指腸乳頭部癌・結腸癌・直腸癌・肝癌・胆道癌・膵癌)、②炎症性腸疾患、③胆石症、④鼠径ヘルニア、⑤緊急手術です。
当科では、診断や治療のための各グループはもちろん他診療部門とシームレスな診療連携を行っています。内科から手術依頼のあった炎症性腸疾患患者に対しては、手術時期を逸することなく手術を行い、術後はスムースに内科的治療に移行できるように消化器内科と綿密な相談を行っています。また、他科からの急患患者の治療依頼があった場合、迅速に対応できるような態勢をとっています。


【診療体制】
手術日は月・水・金曜日で、火・木曜日に外来診察をしています。お急ぎの場合は(手術日でも)外来医長あるいは外科オンコールで対応します。


【診療実績】

消化器外科疾患
日本消化器外科学会が認定した専門医が9名おり、このスタッフを中心として消化器癌と炎症性腸疾患の外科治療をおもに行っています。治療ガイドラインに沿って内視鏡外科手術を行っています。

  • 食道・胃
    2名の消化器外科専門医を中心に診療しています。内1名は食道外科専門医で、さらに日本内視鏡外科学会の技術認定を食道切除術で取得しており、2016年から現在までベストドクターに認定されています。
    胃癌手術には胃全摘術・幽門側胃切除術・幽門保存胃切除術・噴門側胃切除術の4種類ありますが、低侵襲・機能温存を目指し、切除・再建を主に腹腔鏡下に行い、温存できる症例に対しては迷走神経温存手術を行っています。また粘膜下腫瘍の一部に対しては胃の切除範囲を極力減らすよう、消化器内科と協力し、腹腔鏡内視鏡合同胃局所切除術も取り入れています。
  • 結腸・直腸
    ‣日本内視鏡外科学会技術認定医(大腸)が手術に入り、専門性の高い大腸癌手術を行なっております。
    ‣腹腔鏡手術を積極的に行なっており、出血や合併症の少ない患者さんにとって「負担の少ない治療」を目指しております。
    ‣直腸癌においては、癌の浸潤が疑われない限りは、自律神経温存手術を基本としております。これにより術後の排尿、性機能といった術後の生活の質に配慮した手術を行なっております。
    ‣肛門温存手術も積極的に行なっており、内括約筋切除術(ISR)などの手術も行なっております。
    ‣多臓器への転移を伴う状態でも手術、化学療法など組み合わせた集学的治療を行い患者さんの予後改善を目指します。
    ‣消化器内科と定期的に大腸疾患のカンファレンスを行い、診断、治療円滑に進むようにしております。

  • 炎症性腸疾患の外科治療
    炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease:IBD)とは潰瘍性大腸炎とクローン病のことを指し、最新の全国統計では、潰瘍性大腸炎患者数は約22万人、クローン病患者数は約7万人と推定されています。IBDの原因は不明で厚労省の特定疾患に指定されています。治療の主体は内科ですが、難治性症例、癌合併症例、出血、穿孔などは外科手術の適応となります。当科ではIBDの治療に積極的に取り組んで来て、多くの症例を経験しています。またIBDにおいて重要な外科治療のひとつに肛門病変の治療があります。肛門病変は日常生活に大きな影響を及ぼす部位で、慎重な治療を必要とします。当科ではIBDの消化管、肛門について過去の多くのデータをもとに、より良い治療を心がけています。また、IBD患者には不向きとされていた腹腔鏡手術についても、最近では適した症例には導入し、低侵襲に努めています。
  • 肝臓・胆道・膵臓
    日本肝胆膵外科学会高度技能専門医・日本内視鏡外科学会技術認定医(膵臓)が中心となって、肝臓癌、胆道癌、膵臓癌などの悪性腫瘍及び肝臓や胆道、膵臓の良性腫瘍や胆石症、急性胆嚢炎、慢性膵炎などの良性疾患、先天性胆道拡張症などの先天性疾患の外科的治療を行っています。
    消化器内科と定期的にカンファレンスを行い、診断・治療が円滑に進むようにしています。悪性腫瘍では外科的手術と抗癌剤治療等を組み合わせた集学的治療を行い、膵癌をはじめとしたこの領域の予後不良な癌の治療成績の向上に努めています。
    手術は多臓器にわたる切除や血管合併切除などの高難度なものから腹腔鏡を用いた体に負担が少ない手術まで多岐に渡る手術を行っています。

  • その他
    その他の外科的治療では、鼠径ヘルニア63例、中心静脈ポート留置20件を行いました。


【今後の課題と展望】
各診療科・各センターおよび各部門と連携し、患者さんのニーズにあった治療が提供できるよう、患者さんの負担が少しでも軽減できるよう努力していきます。初診から治療開始までの期間を短縮するようにしています。地域医療支援病院の外科として高機能かつ高次医療を積極的に提供していきます。


診療担当者

外来担当医表(PDF版

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