心臓や脳などの生体器官から発生する電気信号などを分析する生理検査
血液や尿などの採取材料(検体)の成分を分析する検体検査
をいい、医師がおこなう病気の診断や治療経過の判断を助けています。 当院は救急診療をおこないますので、臨床検査技師の交替制勤務により、24時間休みなく検査する体制をとっています。(一部の予約検査は除きます)
採血は主に腕(肘)の静脈からおこないます。腕が出しやすい服装でおいでください。採血後は穿刺部分をしばらく押さえてください。当日の入浴制限はありません。尿の検査が必要な場合がありますので受付前に排尿しないでください。
心電図検査や超音波検査などの生理検査では、上半身が脱ぎやすく歩きやすい服装でおいでください。
検査によっては事前に特別な注意がありますので、医師・看護師の指示をお守りください。
患者さんやご家族など院外の方からの、検査結果の問い合わせにはお答えできません。担当の医師にご相談ください。
担当の臨床検査技師1名、看護師5名、事務員1名
当院では、生理検査と採血を同じ場所で実施しています。採血は日本臨床検査標準協議会のガイドラインに従い、手袋を毎回交換しておこないます。予約受診の方は中央受付から直接すぐ横の検査受付においでいただくことで患者さんの移動距離を短くし、ご負担を最小限にするよう、待ち時間の短縮とともに努力しています。時間外や救急診療においては各診療科で対応します。
担当の臨床検査技師12名
循環機能検査
心電図、長時間記録心電図、運動負荷心電図、によって心臓の機能を調べます。ABI(足関節上腕血圧比)では下肢と上腕の血圧を計測し、動脈硬化の状況を調べます。 体成分分析では水分量や筋肉量・脂肪量を調べます。
呼吸機能検査
スパイロメトリーによって肺や気管支の様子を調べます。安静時の酸素消費量を計測し基礎代謝を調べることもあります。また、喘息の有無を調べる呼気NO検査(一酸化窒素検査)も行なっています。
脳波・筋電図検査
脳や筋肉の働きを、 細胞が出す微弱な電気信号を検出して調べます。考えていることや知能を調べることはできません。睡眠時無呼吸症の一泊検査も週末を使っておこなっています。
超音波検査
腹部、心臓、頸部など外部からは見えない内臓や血管を、痛みや身体への副作用がない超音波によって調べます。主として医師が、一部を臨床検査技師がおこなっています。乳腺や関節など各診療科でおこなう場合もあります。
担当の臨床検査技師14名
採取した血液や尿は3階の検体検査室に移送し分析します。当日の診療に利用できるよう、以下1.から5.にあげる項目を20~40分間で報告しています。
尿・便・体腔液検査
尿中一般物質、尿糖、尿蛋白、尿微量アルブミン、尿沈渣、便塗抹鏡検、便ヘモグロビン、髄液・体腔液一般検査
血液検査
末梢血液一般、網赤血球、末梢血液像、ヘモグロビンA1c、赤血球沈降速度
凝固線溶検査
PT、APTT、フィブリノゲン、アンチトロンビン、FDP、Dダイマー
臨床化学検査
総蛋白、アルブミン、TTT、ZTT、総ビリルビン、抱合ビリルビン、AST、ALT、LD、CK、ALP、LAP、γ-GT、ChE、アミラーゼ、リパーゼ、血糖、グリコアルブミン、乳酸、尿素窒素、クレアチニン、尿酸、アンモニア、Na・Cl、K、Ca、無機リン、鉄、UIBC、総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪、H-FABP、トランスサイレチン、リウマチ因子、CRP、血中薬物濃度(バルプロ酸、カルバマゼピン、タクロリムス)、血液ガス
免疫血清検査
トロポニンT、プロカルシトニン、NT-proBNP、インスリン、TSH、FT4、FT3、CEA、AFP、CA19-9、PSA、CA125、妊娠反応、HBs抗原、HBs抗体、HCV抗体、TP抗体、RPR、HIV抗原・抗体、インフルエンザウイルス抗原、A群β溶連菌、マイコプラズマ抗体、肺炎球菌抗原、レジオネラ菌抗原、エンドトキシン、β-D-グルカン、ロタウイルス抗原、アデノウイルス抗原、ノロウイルス抗原
輸血検査
血液型、抗グロブリン試験、不規則性抗体、交差適合試験
細菌検査