病院紹介

病院長挨拶

病院長 河村彰 病院長 河村彰

 令和3年12月に柴田前病院長より病院長を引き継がせて頂きました。私の臨床における専門分野は冠動脈疾患で、炎症性サイトカインと動脈硬化についての研究で学位を取得し、福岡大学病院卒後臨床研修センターで医学教育に携わった後、令和2年4月より福岡大学筑紫病院 循環器内科の教授を拝命致しました。この度は病院長として、これまで以上に地域から求められる医療を提供できるよう、益々体制の整備を図るとともに、経営改善など病院運営についても改善に取り組んでまいります。

 昨今、地域の高齢化が進む中、高齢者の尊厳保持と自立生活支援の目的のもと、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制を構築する取り組み、すなわち地域包括ケアシステムが重要視されてきています。一方で、入退院を繰り返す高齢心不全患者さんが大幅に増加する、心不全パンデミックの到来が予想されています。地域医療支援病院である当院では、地域医療支援センターを中心として、地域の医療機関や介護施設、訪問看護ステーション等と連携した一体的な地域医療の提供を推進します。また、当院は地域医療支援病院であると伴に救急告示病院でもあります。地域における脳卒中、心筋梗塞、心不全に関する診療体制の整備を進め、地域医療支援病院の役割の一つである救急医療の充実を図っています。また、地域がん診療病院としての機能を充実させるため、令和3年4月に呼吸器・乳腺センターから、診療組織として呼吸器・乳腺外科を標榜しました。

 さて、未だ完全な収束をみないCOVID-19の世界的な流行ですが、当院では厳密な感染症対策にもかかわらず、昨年院内クラスターが発生しました。現在は完全に収束しておりますが、これまでの間、個人・企業など公私を問わず多くの方々から、マスク等の医療物資・食料・メッセージなどの心温まるご寄附や差し入れをいただきました。心から感謝申し上げます。こういった経験から、令和3年4月より新たに感染制御部を開設し、感染症指定医療機関として、益々体制と教育の充実を図っております。

 また、昨今の病院勤務医の過剰労働問題、働き方改革等を踏まえ、当院においても医師等の労働環境整備も推進しています。令和元年7月から土曜日の予約診療は行わず、休診としています。さらに、同年8月から週休二日制が導入されました。今後も、医師をはじめ、職員がより快適に安心して勤務できる病院にしたいと考えております。

 引き続き地域の基幹病院として、地域医療支援病院、地域がん診療病院として、地域医療へ貢献していく所存です。今後ともご指導の程、よろしくお願い申し上げます。

福岡大学筑紫病院
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