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薬剤部

薬剤部長
今給黎 修
副薬剤部長
宮崎 元康
副薬剤師長
後藤 美和(筑紫病院医薬品安全管理責任者)

概要

薬剤部は調剤室、薬品補給室、製剤室、薬品管理室、薬品情報室で構成され、それぞれのセクションが連携して、医薬品の適正使用に貢献するべく、業務を行っています。現在は2交代勤務体制を敷いており、365日・24時間切れ目なく薬剤業務を提供しています。また糖尿病教室、臨床薬学研修(大学院)、実務実習・早期体験学習(薬学部)、筑紫エリアの薬剤師勉強会などを通じて、患者さん、学生、薬剤師の教育にも力を注いでいます。さらに平成28年度より薬剤師レジデント制度を導入し、高度医療に対応できる臨床薬剤師の育成を行なっています。なお、当薬剤部には日本医療薬学会から委嘱を受けた指導薬剤師が在籍しており、様々な研修認定施設に指定されています。

特徴・特色

  1. 調剤室
    内服薬、外用薬および一部の注射薬(インスリン製剤など)について、処方に基づく調剤を行います。すなわち、処方せんの内容を確認(処方監査)し、問題がある場合は処方医に問い合わせを行います(疑義照会)。この後、処方された医薬品の取り揃えを行い、別の薬剤師が確認(調剤監査)して、患者さんに交付します。処方せんは約250枚/日です。なお、平成22年10月から院外処方せんの全面発行を開始し、分業率は97.7%です。

  2. 薬品補給室
    注射せんに基づいて注射薬の計数調剤を行っています。その手順(処方監査・疑義照会→取り揃え→調剤監査)は調剤と同様です。注射せんは外来が約80枚/日、入院が約550枚/日です。

  3. 製剤室
    高カロリー輸液、点滴、抗がん薬を無菌的に調製すると共に、既存の医薬品のみでは治療できない患者さんに対して、市販薬を更に加工した特殊製剤などを調製しています。

  4. 薬品管理室
    治療薬、検査薬、消毒薬など、院内で使用する全ての医薬品の発注と検品業務を行っています。

  5. 薬品情報室
    医療スタッフ(医師、看護師など)や患者さんからの薬に関する問い合わせに対応しています。また、当院は福岡南地区医薬品情報ネットワークの基幹病院であり、院外からの問い合わせにも応じています。

  6. 薬剤管理指導業務
    入院患者さんの処方内容と病状を把握して、ベッドサイドで薬についての説明を行うと共に、処方薬の有効性の確認と副作用の未然回避・早期発見を行う業務です。この業務は部員全員で分担しており、患者実施率は県内トップクラスです。また、(社)日本病院薬剤師会のプレアボイド報告事業(薬学的ケアの成果収集事業)にも積極的に参加しており、報告認証施設の認可を受けています。

  7. 薬剤師レジデント
    レジデント制度の研修期間は原則1年(最長2年間)であり、1年目のgeneral practice course(GPコース)は勤務実習、講義や外部研修等を中心に行い、一般的な病院薬剤師業務の技術習得を目指しています。2年目のspeciality courseは、病院薬剤師業務の確実な習得を目的とした①advanced general practice course(アドバンストGPコース)と専門的な分野を集中的に学び専門薬剤師へ向けての知識、技術を深めることを目的とした②speciality course(がん、糖尿病、他)から成り、このうち1コースを選択します。

  8. ●当院では常時、薬剤師レジデントの応募について相談を受け付けております。希望者は薬剤部長までご連絡ください。(現在、令和6年度薬剤師レジデント募集中)
    ※過去の当院薬剤師レジデントの就職先
    福岡大学病院、福岡大学筑紫病院、宮崎大学医学部附属病院、琉球大学病院、国家公務員共済組合連合会浜の町病院、公立学校共済組合九州中央病院、日本赤十字社福岡赤十字病院、医療法人原三信病院、小倉記念病院

  9. がん連携研修
    薬剤部では、日本臨床腫瘍薬学会のがん診療病院連携研修(1ヶ月)及び日本医療薬学会の地域薬学ケア専門薬剤師研修(5年)を実施しています。 がん専門薬剤師の指導の下、連携施設(調剤薬局)の薬剤師を対象として、地域包括ケアなどの地域医療・介護における切れ目のない薬学ケアに対応するため、 がん領域の薬物療法における高度な知識、技能及び臨床能力を備えた信頼される薬剤師を養成しています。

  10. 多施設共同研究
    グループ実務実習、がん化学療法、カルバペネム系抗菌薬や抗MRSA薬の最適投与法の開発、後発医薬品の薬効評価、医薬品情報ネットワーク及びアドヒアランスと臨床効果に関する研究を多くの施設と共同で展開しており、直近5年間で原著論文は34報(英文15、邦文19)がアクセプトされています。

  11. 学会施設認定
    ・日本医療薬学会   認定薬剤師研修施設
    ・日本医療薬学会   がん専門薬剤師研修施設
    ・日本医療薬学会   薬物療法専門薬剤師研修施設
    ・日本医療薬学会   地域薬学ケア専門薬剤師研修施設(基幹施設)
    ・日本臨床腫瘍薬学会 がん診療病院連携研修病院

  12. 認定資格取得者数
    [指導]
    ・日本医療薬学会 指導薬剤師:1名
    ・日本医薬品安全性学会 医薬品安全指導者:1名

    [実務実習]
    ・日本病院薬剤師会 認定指導薬剤師:4名
    ・日本病院薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師:3名

    [専門]
    ・日本医療薬学会 医療薬学専門薬剤師:5名
    ・日本医療薬学会 がん専門薬剤師:1名
    ・日本病院薬剤師会 感染制御専門薬剤師:2名
    ・日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療専門薬剤師:2名

    [認定]
    ・日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師:1名
    ・日本糖尿病療養指導士:1名
    ・日本経腸栄養学会 栄養サポートチーム専門療法士:2名
    ・日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療認定薬剤師:4名
    ・日本くすりと糖尿病学会 糖尿病薬物療法准認定薬剤師:1名
    ・日本循環器学科 心不全療養指導士:1名

    [学位]
    ・博士(薬学):4名
    ・修士(薬学):7名

院外処方可能医薬品

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